わたしの作品はヨーロッパや海外にも受け入れられるのではないか?
というアドバイスを何人もの方からいただいていました。
自分ではそれはわからなかったのですが、
ただ、わたしが今作っている作品が和風であることはわかっていました。
そういうものが作りたかったし、自分だけがつくれるオリジナルを
生み出したいという気持ちで制作に挑んでいました。
ですので、世界の人たちがこの作品をどんな風に見てくれて、評価してくれるのかを確かめいと思っていました。
そして実際に海外の展示会に行ってみると、
思ったとおりとでも言うべきか、当たらずとも遠からず。いや、当たっていたかな、その人たちが言っていたことは。
ヨーロッパのバイヤー達は、ショーケースに吸い寄せられるように集まって下さいました。
感嘆のため息を深くつきながら、
「はぁ・・・なんて繊細で美しいの。こんなの見たことがないわ」と、
こみあげる想いを胸に手をあてて、
ずっと作品を見つめ続ける方にたくさん出会いました。
「こんな素晴らしいものは、ぜひもっと世界に届けて欲しい」とも。
ジュエリーをアートとして評価するのではなく、プラチナやダイヤモンドといった素材価値しか見出さない方からは「なにがいいのか、さっぱりわからない」という反応もある中で、
私の作品を感性でまっすぐに感じ取り、「アート」として評価する人が
ヨーロッパには多くいることがわかりました。
ある意味で、自分の作品に自信が持てたのは確かです。
今回は海外出展の第一歩として香港でしたが、
今後は、ジュエリーの先進国、ヨーロッパで出展したいです。
日本の伝統工芸の技をいかした新しいジュエリーを、
ヨーロッパでより多くの人たちに見てもらい、身につけてもらうこと。
その夢にむけて、確かな手ごたえを感じました。